ラシオキルム バルボフィルム属

学名:Bulbophyllum lasiochilum

種小名はギリシャ語のlasios(粗毛)とcheil(唇)の合成語からで、唇弁に毛が多く見られることを意味している。ミャンマー、タイ、マレー半島の山地で着生する常緑多年草。小型種。匍匐する根茎は細く、高さ1.5~2cmで4稜がある楕円形の偽鱗茎が約3cmずつ離れて並ぶ。1葉性。葉は厚く、長楕円形、表面には光沢がある。約5×2cm、先は浅く切り込む。花茎は直立し、長さ約3.5cm、紫斑があり、1花をつける。葉は縦長で縦径約3.5cm、背萼片と花弁は濃紫色で逆T字形に立ち、長さ約0.18cm、幅約0.6cm。側萼片2枚は黄色に暗赤色の斑紋があり、長さ約2.5cm、基部でねじれ、先のほうで外側の縁約半分がくっつく。花弁と唇弁は濃紫色で小さく、縁に長毛がある。花の大きさは長さ3cm、幅1cm程度の小花である。花にはイチゴのような芳香がある。開花期は冬から春。

更新した:2014/10/01
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